和楽器ことはじめ


「時致」~郭通いは武士の勤めか~


長唄では大抵、郭通いがつきものだ(笑)

大物になればなるほど、女を買い、身持ちを崩すほど遊ぶものらしい。
曽我五郎時致も、仇討ちと心に秘めながら、機会を窺い、その時を待つまでは遊郭へ通う。
これは、赤穂義士の大石内蔵助(くらのすけ)も然りである。
また、それが美談のひとつになるのだから、おかしなものである。

この五郎時致(ときむね)の歌詞も、

「さるほどに 曽我五郎時致は
 倶不退転の 父の仇 討たんずものと
 たゆみなき 弥武心も 春雨に 濡れて
 郭の化粧坂(けわいざか)
 名うてと 聞きし 少将の (♪合方♪)
 雨の降る夜も 雪の日も 通い通いて 大磯や・・・・・・」

と、仇討ちの決意とは裏腹に、“勇んで”郭通いである。
「弥武心」も「春雨に濡れ」ると、郭へと足が向くらしい。
困ったものだ。

しかし、必ずしもそうとも言い切れないのは、この歌詞が掛詞(かけことば)によって綴られているということである。

◆「弥武心が張る」と「春雨」の【はる】
◆「濡れて来る」と「郭」の【くる】
◆「通いて多い」と「大磯」の【おおい】

掛詞が多用されるのは、長唄の特徴であり、江戸の粋なのである。
したがって、時には無理矢理なものも出てくるが、それによって夢のような場面展開も可能なのである。
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by wagakkiya | 2005-04-11 04:13 | 三味線お稽古(31)

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