駒の糸道(いとみち)の付け方は、太い一の糸をやや深く、細い三の糸をやや浅く丸ヤスリで削ります。
ただし、そのままでは、糸をかけたとき駒切れ(お肉ではありません)になる恐れがあるので、駒をしっかり押さえておき(一人の場合はクランプか強力クリップで固定する)、駒の両側に使い古しの絹糸(二の糸が適当)を張り、指に巻き付けしっかり握って前後にこすります。
こうすることで、ヤスリで削ったアラがなくなり、駒切れもなくなります。
また、どちらが一の糸かわかりやすくするために、駒の裏側のどちらか一方に印を付けておくと、駒を外したときなど便利です。
私はマジックペンで一の糸のほうに黒丸か駒の高さを書き記しますが、マジックだと透けて見えて、格好悪いという方は、鉛筆でも構いません。
ちなみに、いま私は3分2厘の高さの舎利駒(しゃりごま;舎利は骨の隠語で、鯨骨か牛の角の意)を使っていますが、ウチの先生は3分5厘だそうです。民謡だと2分8厘や3分が多いようです。
駒の種類や高さなどの話は、またあらためて・・・。