和楽器ことはじめ


クーベリック・トリオ 2005/06/01 米子市文化ホール

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 「クーベリック・トリオ」は、“音楽の都”チェコ・プラハのプラハ芸術アカデミーで学び、ソリストとしてのキャリアも長いピアノ・トリオ。CDも数多く出していて、個々の音色も一流。石川静は、プラハでは、その演奏で英雄的存在だそうだ。

 トリオの名前の由来であるが、チェコの生んだ偉大な指揮者ラファエル・クーベリックの名を冠している。ヤン・クーベッリクを父に持ち、親子で指揮者となったチェコ音楽の至宝である。クーベリックの指揮するチェコフィルは静かな美しさの極みである。

 さて、このピアノトリオ(=ピアノ三重奏)はチェコではとても盛んで、他にもスーク・トリオ、プラハ・トリオ、チェコ・トリオなど数多くのトリオがあり、室内楽アンサンブルのひとつの極みとして親しまれている。元来チェコは、ソリストとして世界的に有名な演奏家を数多く輩出しているというよりも、小編成の「室内楽王国」として君臨している国である。それだけ音の調和とブレンドを大切にしていると言っていいだろう。

 実際、ピアノが伴奏になったり、主になったり、ヴァイオリンとチェロが個性を出したり、協調し合ったりと、実に音楽性豊かなのである。

 今回のプログラムは、ドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」をはじめ、ボロディンのニ長調『未完』に、高知市在住の武中淳彦がクーベリック・トリオのために2002年に作曲・献呈した『蒼のソナチネ』という聴き応えのある曲ばかりだった。
 さらにアンコールでは、ドヴォルザークのピアノ三重奏曲第2番ト短調Op.26よりスケルツォ、そして“世界初演”となる武中のピアノトリオ版「ニホンカモシカのダンス」という好運にも与った。

 音の響き、共鳴がこの上なく美しく、とりわけ「ドゥムキー」の音感といったら、ホールの音響性能を遙かに超えた響きが感じられ、不思議な体験をした。



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石川 静(Vn:ヴァイオリン)
カレル・フィアラ(Vc:チェロ)
クヴィタ・ビリンスカ(Pf:ピアノ)

 このチラシの背景写真は、プラハの旧市庁舎塔から「モルダウ」越しにプラハ城を眺めたもので、私が1995年にプラハを旅したときに撮影したものである。右上の尖塔が王宮内にある聖ヴィート大聖堂である。
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by wagakkiya | 2005-06-03 05:49 | コンサート感想(8)

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