和楽器ことはじめ


カテゴリ:コンサート感想(8)( 8 )



第9回 邦楽 五人の会(1)~胡弓の魅力を伝える~

中井猛の胡弓は実にすばらしく美しい音色でした。品と落ち着きある演奏は流石!

山陰初演となる宮城道雄の童曲『ワンワンニャオニャオ』や朝鮮時代の初秋の夕暮れを描いた『湖辺の夕』(こへんのゆうべ)は、まさに胡弓のいいとこ取りをしたような曲。

また黒髪とアンコールの六段も、胡弓入りの珍しい演奏で、すばらしかったです。


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  ~これは、アンコールの『六段』。胡弓・三絃・尺八という
     稀な組み合わせが実現しました~
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by wagakkiya | 2005-11-14 17:25 | コンサート感想(8)


邦楽演奏会おしらせ

「第9回 邦楽五人の会」

と き:2005年11月12日(土)13:30~ 
ところ:境港シンフォニーガーデン
     (鬼太郎のまち!鳥取県境港市)

最寄駅:JR境線「上道」(あがりみち)駅徒歩5分

入場料:1,000円(当日同じ・全自由席・茶菓付)
お問い合わせ先:三国屋楽器店
(電話)0859-22-3455

出演者:安田 彰(やすだ あきら)(箏)
     田村 武(たむら たけし)(三味線)
     角 挙峰山(すみ きょほうざん)(尺八)
     小西 顕山(こにし けんざん)(尺八)
ゲ ス ト:中井 猛(なかい たけし)(胡弓)

曲目:
・六段(八橋検校 作曲)
・鈴虫(宮城道雄 作曲)
・雨  (山本邦山 作曲) 
・雨の夜(杵屋正邦 作曲)
・鳥のように(沢井忠夫 作曲)
・ワンワンニャオニャオ(宮城道雄 作曲;胡弓入り)
・邦楽四方やま話(中井 猛)
・長唄合方集
・湖辺の夕(宮城道雄 作曲;胡弓入り)
・黒髪(作詞不詳 湖出市十郎 作曲;胡弓入り)

    (2時間半程度のプログラムの予定です)


~毎年恒例になりました男ばかり地元の演奏家に加え、
 今年は胡弓奏者で邦楽研究の大家・中井猛 氏を
 特別ゲストに迎え、長唄から地唄、三曲、現代邦楽に至るまで
 名曲の数々を披露します。中井猛さんのおはなしも必聴です~
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by wagakkiya | 2005-08-29 01:15 | コンサート感想(8)


作曲家・武中淳彦

 先日のクーベリック・トリオのコンサートで、高知在住の作曲家で武中淳彦(たけなかあつひこ)の作品が2曲発表された。

 いずれもピアノ三重奏曲(ピアノ+ウ゛ァイオリン+チェロ)で、ひとつは『蒼のソナチネ』という幻想的な自然を表現したような曲で、もうひとつはアンコールに、ピアノトリオ版で“世界初演”となる『ニホンカモシカのダンス』というカモシカが飛び跳ねて戯れているようなリズミカルでユニークな曲だった。

 武中さんは箏+十七絃+ウ゛ィオラによる三重奏も作曲されているということもあり、意気投合して深夜まで語り合い再会を約した。

彼の音楽は情景が見えてくるものが多い。
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by wagakkiya | 2005-06-14 00:19 | コンサート感想(8)


クーベリック・トリオ 2005/06/01 米子市文化ホール

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 「クーベリック・トリオ」は、“音楽の都”チェコ・プラハのプラハ芸術アカデミーで学び、ソリストとしてのキャリアも長いピアノ・トリオ。CDも数多く出していて、個々の音色も一流。石川静は、プラハでは、その演奏で英雄的存在だそうだ。

 トリオの名前の由来であるが、チェコの生んだ偉大な指揮者ラファエル・クーベリックの名を冠している。ヤン・クーベッリクを父に持ち、親子で指揮者となったチェコ音楽の至宝である。クーベリックの指揮するチェコフィルは静かな美しさの極みである。

 さて、このピアノトリオ(=ピアノ三重奏)はチェコではとても盛んで、他にもスーク・トリオ、プラハ・トリオ、チェコ・トリオなど数多くのトリオがあり、室内楽アンサンブルのひとつの極みとして親しまれている。元来チェコは、ソリストとして世界的に有名な演奏家を数多く輩出しているというよりも、小編成の「室内楽王国」として君臨している国である。それだけ音の調和とブレンドを大切にしていると言っていいだろう。

 実際、ピアノが伴奏になったり、主になったり、ヴァイオリンとチェロが個性を出したり、協調し合ったりと、実に音楽性豊かなのである。

 今回のプログラムは、ドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」をはじめ、ボロディンのニ長調『未完』に、高知市在住の武中淳彦がクーベリック・トリオのために2002年に作曲・献呈した『蒼のソナチネ』という聴き応えのある曲ばかりだった。
 さらにアンコールでは、ドヴォルザークのピアノ三重奏曲第2番ト短調Op.26よりスケルツォ、そして“世界初演”となる武中のピアノトリオ版「ニホンカモシカのダンス」という好運にも与った。

 音の響き、共鳴がこの上なく美しく、とりわけ「ドゥムキー」の音感といったら、ホールの音響性能を遙かに超えた響きが感じられ、不思議な体験をした。



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石川 静(Vn:ヴァイオリン)
カレル・フィアラ(Vc:チェロ)
クヴィタ・ビリンスカ(Pf:ピアノ)

 このチラシの背景写真は、プラハの旧市庁舎塔から「モルダウ」越しにプラハ城を眺めたもので、私が1995年にプラハを旅したときに撮影したものである。右上の尖塔が王宮内にある聖ヴィート大聖堂である。
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by wagakkiya | 2005-06-03 05:49 | コンサート感想(8)


初夏のコンサート感想

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藤原道山(尺八)を迎え、池上眞吾(箏・三絃)、足立由美子(箏・十七絃)“初夏のコンサート”を聴いてきた。
鈴虫、銀河、空(藤原道山作曲の弥勒菩薩をイメージした曲)など、(特に尺八が)美しい音色で幸せだった。
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by wagakkiya | 2005-05-14 22:55 | コンサート感想(8)


告知!初夏のコンサート~藤原道山を迎えて

 去年に続いて、2回目となる米子での池上眞吾(箏・三絃)のコンサート。
 今年は、地元・境港在住で、沢井箏曲院師範の足立由美子(箏・十七絃)に加え、若手尺八演奏家の牽引的存在・藤原道山を加えた三曲合奏が実現!

 と き : 2005年5月14日(土)18:30開演
 ところ : 米子コンベンションセンター小ホール
 入場料 : 2,500円
 曲 目 : 鈴虫(宮城道雄 作曲)
        尾上の松(宮城道雄 手付)
        銀河(沢井忠夫 作曲)
        燃え尽きるまでの形(池上眞吾 作曲)
        にほんのうた(池上眞吾 作曲)ほか

 主 催 : 初夏のコンサート実行委員会
 問合わせ: 0854-44-9463(足立)

 売切間近!
 古曲から、宮城曲、現代曲まで、幅広く楽しめる本格的なコンサート。全国の大学の中でも邦楽活動の盛んな鳥取大学邦楽友の会および島根大学邦楽部が後援。

   ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~
 昨年印象に残った曲は、姫路城をテーマに池上眞吾さんの委嘱曲「白鷺翔りて(かけりて)」が最もよかった。中空に舞い上がる浮遊感、飛翔感が表現された曲で、池上眞吾の最近作の中でもメロディが際立っていた。
 そう、もはや『五臓六腑』や『カレーライス』といった、むつのを時代の奇をてらったポストモダン的(?)色づけではなく、ネオ・モダンのニュートラルな表現で、鮮烈だった。あ、脱皮したな!みたいな。
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by wagakkiya | 2005-05-11 23:46 | コンサート感想(8)


京都春宵コンサート


 NHKで5/8日曜深夜に「京都春宵コンサート」というのをやっていた。
 テレビで途中から見た(聴いた)ので、全体はわからないが、よかった。

 シンガーソングライター小谷美紗子さんのピアノの弾き語りと、中国古箏の伍芳(ウー・ファン)さん。

 会場である三条の新風館は、よくパティオでコンサートをやっているらしいが、キャスティングもよく、いい雰囲気のコンサートに感じた。プロデューサーがいいんだろうな。

 小谷美紗子(おだにみさこ)さんは、せつなくも強くたくましく生きようとする女の子のメッセージを持った歌を歌っていた。「嘆きの雪」「儚い紫陽花」の2曲が心に沁みた。「(私を振ったあなたは)流れ着いても空き缶のように“海にも嫌われるから”」というニュアンスの歌詞は、男にとっては、グサッと痛い。

 古箏の伍芳さんは、日本人より上品な言葉を使う、中国古箏の第一人者。流れるような指の運びと、やわらかいタッチで、21絃を弾きこなしていた。
 21絃の古箏は、日本の20絃より糸が細く、やわらかそうなので、高音で駆けるような明るい音が出しやすいのだろう。爪を当てるというよりも、指でなぞるような感じ。実際、古箏の義爪は、日本の箏爪より短めの爪をつけているようで、余計につま弾きの感じになるのだろう。
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  ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~

 コンサートの最後は、出演者のみんなでセッション。ガラ・コンサートでは、こういう大合奏が楽しみのひとつでもある。「あの素晴らしい愛をもう一度」をハープや古箏、チェロ、ギターなどの奏者が並んで弾き歌いしていた。フィナーレには、とてもうれしい演出だよね。
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by wagakkiya | 2005-05-09 03:16 | コンサート感想(8)


19世紀クラシックの名曲






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「トリオ・アコード」

白井  圭 Shirai Kei(ヴァイオリン)

門脇 大樹 Kadowaki Hiroki(チェロ)

津田 裕也 Tsuda Yuya(ピアノ)








 西洋の管弦楽は16世紀~21世紀まで、なぜか“クラシック”と呼ばれる。もはや音楽のジャンル用語でしかないと思う。

 きょうは芸大の卒業生3人による若手のピアノ三重奏「トリオ・アコード」の演奏を聴いてきた。
 18世紀ハイドン(1732-1809)の39番ト長調、19世紀のブラームス(1833-1897)の第1番ロ長調、20世紀前半のラヴェル(1875-1937)のイ短調と時代の異なる3つのピアノ三重奏曲。ブラームスは名曲にして難曲だというのがあらためてわかった。特に、曲、演奏ともラヴェルがよかった。

 さて、本来の「古典」という意味で、長唄の“クラシック”をみてみると、「松の緑」(杵屋六翁作曲)が1830年代(天保年間)、「秋色種」(杵屋六左衛門作曲)が1845年(弘化2年)の作曲である。ちょうど19世紀中盤、ハイドンとブラームスの間なのである。そう考えると、数は少ないが、今なお残って頻繁に弾かれている曲は、名曲中の名曲ということになろう。
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by wagakkiya | 2005-05-06 23:55 | コンサート感想(8)

    

和楽器屋の職人仕事と邦楽・伝統芸能の魅力をわかりやすく熱く語ります!
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