和楽器ことはじめ


カテゴリ:職人仕事(13)( 13 )



三味線皮張り~耳押し

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三味線の皮が胴に折るように接着してある部分を「耳」といいます。食パンと同じですね。

この耳を付けることを「耳押し」(みみのし)といい、津軽の胴では耳を深くしますが、棹が入る部分はその形に切ります。
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by wagakkiya | 2005-08-15 13:10 | 職人仕事(13)


梅雨明けには気をつけて!

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梅雨の最中から梅雨明けの頃は、三味線屋はいちばん忙しい時期です。

それと言うのも、皮がズレたり破れたりするからです。

問題は「湿度」! 雨の日に緩んだ皮が翌日晴れて乾燥すると破れることがあります。
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by wagakkiya | 2005-07-30 00:56 | 職人仕事(13)


箏爪の接着には…

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箏爪は餅糊(もちのり)またはボンドで接着しますが、養生するときに、写真のようなミニ・クランプで押さえると早く接着でき楽です。

クランプとは強力な洗濯ばさみのことで、ホームセンターなどで売っています。
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by wagakkiya | 2005-06-29 11:04 | 職人仕事(13)


三味線~子持綾杉

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 これが、(先日掲載したリンドウ付きの)津軽胴の内側拡大写真です。子持綾杉になっています。

 一段ずつ鑿(のみ)を当てて削っていきます。

美しい模様ですよね。
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by wagakkiya | 2005-06-21 08:23 | 職人仕事(13)


三味線~綾杉の胴

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 いい三味線の胴の内側は、綾杉(あやすぎ)と呼ばれるギザギザの彫り方がしてあり、反響効果が増す構造になっています。
 箏の甲の内側もそうですが、やはり音がよく響くようにこの細工が施してあります。

 綾杉のなかでも2種類あり、ギザギザの山が一重のものをたんに「綾杉」と呼び、寄り添った二重になっているものを「子持綾杉」(こもちあやすぎ)と呼びます。当然、子持綾杉のほうが細工が細かいので、より高い三味線に使われていることが多く、音の反響もそれだけ増えるということになります。

 よくコンサートホールでも、音が拡散し残響が長くなるように、ギザギザの形になっていますが、要はこれと同じことです。昔の人は少しでもよく響くよう、音響測定などがなかった時代でも職人の勘と感覚で、こんな見事な技術を会得していたんですね。


(ちなみに、この胴は、津軽の胴なので丸穴に「リンドウ」という金具が付いています。他の三味線には、この金具はありません)
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by wagakkiya | 2005-06-15 23:57 | 職人仕事(13)


三味線~棹の膠付け

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               (下棹(左)と中子)

 三味線の棹は分解できるよう、上棹(かみざお)・中棹(なかざお)・下棹(したざお)と三つに分かれていてホゾで継いであります。

 また糸巻きが入っている天神と上棹、胴に差し込む中子(なかご)と下棹は、膠(にかわ)によって接着してあります。膠とは獣や魚(サメなど)の骨や皮などから採れる粘質物で、天然の接着剤です。棹だけでなく胴の四周の部材も膠で着けます。ただ最近は木工用ボンドも質が向上しているので、全部が膠というわけではありません。

 どうしても長年使っていると、接点は合わなくなってきます。特に、この胴と棹の取り合いは微妙なもので、まさに紙一重で狂いが生じます。中子が外れるのも、胴の振動が考えられます。そうなった場合、自分で補修せず、和楽器店に持ち込んでください。料金は2,000円以下です(おそらく)。

 膠は湯に溶いたあと、直接温めず、湯煎(ゆせん)をして温度を上げます。飴色になり、とろみが出てきたらOKです。これを手早く接着面に塗り、圧着させます。完全に固まるまで4,5時間はかかりますが、乾いて強度が出てからは、はがそうとしてもビクともしません。これが膠の利点です。
 接着は、まさに時間との戦いで、接着面を合わせてから、しばらく握って動かさないことが肝要です。はみ出た膠はあとから拭き取ります。
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by wagakkiya | 2005-06-06 20:33 | 職人仕事(13)


三味線~皮張替

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 皮を張り替える場合、前の皮をはがす前に、胴の中央に紐をかけ、もじり(象牙などの棒)を紐にかけ回してきつく紐を締めます。
 これをする理由ですが、特に古い胴などは胴を接着している膠(にかわ)がゆるんでいて、皮をはがした際にばらばらにならないようにするためです。

 上の写真で胴の角にゴムが当ててあるのは、紐が滑らないようにするためです。紐はクレモナロープか綿金剛打ちの強力ロープもしくは麻紐で、いずれも強いロープを4,5重巻きます。

 「もじり」(鏃(やじり)ではありません。)は、胴の角穴(かくあな;棹を通す穴。)で回して締め付けます。ちなみに、反対側の先は丸穴(まるあな;中子先(なかごさき)が入ります。)といい、音緒(ねお;根緒とも書き、糸を結びつけるところ)を通します。
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by wagakkiya | 2005-06-05 00:00 | 職人仕事(13)


三味線~バチ皮の位置



 バチ皮を貼る位置は、三味線のジャンルによって異なります。
 おもに、長唄(ながうた)、地唄(じうた)、民謡、津軽などです。細棹から中棹くらいまでは半円のバチ皮、津軽と民謡の一部(義太夫もかな?)は、長方形のバチ皮を貼ります。
 バチ皮は棹の中央線より、三の糸側にずらして貼ります。撥の当たる方向を考えれば当然ですよね。

 バチ皮を貼るときの注意は、中に空気が入らないように、定規などをつかって、糊と空気を外に押し出すことです。
 私が習った方法は、いちばん手にフィットする分度器(小学校で使ったものです)でまず中の余計な糊を掻き出すものです。

 掻き出した糊は、皮の表面がツルツルしているので、指でなぞれば、あとからまとめて取れます。しつこくて取れない糊は、手拭いに唾を少し付けて、こすり取ります。

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  (これは私の、仕事用の記録ノートです)
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by wagakkiya | 2005-05-07 23:55 | 職人仕事(13)


三味線~駒の糸道(その2)

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これが糸道です。
分かりづらいかもしれませんが、舎利駒の上に三つ窪みがあります。
駒の裏にはマジックで「3.2」と三分二厘の高さを書いています。二厘の違いはなんとか判りますが、一厘はわずかなものです。
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by wagakkiya | 2005-05-03 01:27 | 職人仕事(13)


三味線~駒の糸道


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 駒の糸道(いとみち)の付け方は、太い一の糸をやや深く、細い三の糸をやや浅く丸ヤスリで削ります。

 ただし、そのままでは、糸をかけたとき駒切れ(お肉ではありません)になる恐れがあるので、駒をしっかり押さえておき(一人の場合はクランプか強力クリップで固定する)、駒の両側に使い古しの絹糸(二の糸が適当)を張り、指に巻き付けしっかり握って前後にこすります。
 こうすることで、ヤスリで削ったアラがなくなり、駒切れもなくなります。

 また、どちらが一の糸かわかりやすくするために、駒の裏側のどちらか一方に印を付けておくと、駒を外したときなど便利です。
 私はマジックペンで一の糸のほうに黒丸か駒の高さを書き記しますが、マジックだと透けて見えて、格好悪いという方は、鉛筆でも構いません。

 ちなみに、いま私は3分2厘の高さの舎利駒(しゃりごま;舎利は骨の隠語で、鯨骨か牛の角の意)を使っていますが、ウチの先生は3分5厘だそうです。民謡だと2分8厘や3分が多いようです。

駒の種類や高さなどの話は、またあらためて・・・。
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by wagakkiya | 2005-05-01 22:52 | 職人仕事(13)

    

和楽器屋の職人仕事と邦楽・伝統芸能の魅力をわかりやすく熱く語ります!
by wagakkiya
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