和楽器ことはじめ


カテゴリ:歌舞伎(9)( 10 )



幸四郎の勧進帳

900回に達しようかという、9世松本幸四郎の『勧進帳』
11月に、地元米子・朝日座での公演がある。
(自由席はまだ残ってるみたい)

歌舞伎十八番『勧進帳』と長唄舞踊の『吉原雀』
こんな豪華な取り合わせは、今から楽しみでしかたがない

しっかり勉強して、本番に期待を寄せているところ
ライフログ(右のコラム)にも載せたけど、伊十郎全集の『吉原雀』はスンバラシイ!
唄も三味線も、よく映えて、いきいきとしています。「美」というのはこういうことなんだなと。
品があって、キレがあって、もううっとりです。
当世の名人芸ここに極まれり、といったところ・・・。


そうそう、幸四郎といえば、「瀧流し」!
これも聴き応え、見応えありそうですなぁ・・・
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by wagakkiya | 2006-10-08 01:47 | 歌舞伎(9)


スーパー歌舞伎~ヤマトタケルの衣装

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    (5月にヤマトタケルを上演した大阪・松竹座の夜景です)


主役ヤマトタケルの衣装の多くは光沢のある白地に金の刺繍で雲、それも“出づる雲”が描かれていた。

作者・梅原猛の意図か、演出家のアイデアか、いずれにしろ「出雲」が想起され、朝廷vs出雲の戦いのメタファとも言える。
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by wagakkiya | 2005-06-08 22:05 | 歌舞伎(9)


スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』~市川笑也(3)

 歌舞伎では、プログラムのことを「番附」と呼ぶそうですが、その番附のなかで、市川笑也は役作りについてこう言っています。

「(兄橘姫・弟橘姫とみやず姫では)本当に三人ともぜんぜん違うんですよ。それぞれの哲学の違いというのもあるかと思うんですが、例えていうとリズムが違う。お姉さんがワルツだとしたら、妹はもう少し速い曲。みやず姫になるとロックが入ってくる感じ」

 これは、タケルへの愛情つまり恋愛観を表してのことでしょう。
 お姉さん(兄姫)は、ゆったり構えていて、ちょっとやそっとでは動じない。しかも陰に隠れて引っ込んでいる物静かなタイプ。

 妹(弟姫)も控えめではあるけれど、自分の素直な気持ちを表現するのは上手だし、なにせ愛する男のためなら身を投げることだってできるのだから、身の処し方ってのはわきまえてる。

 方や、みやず姫は素直すぎるあまり世間体やタブーなど気にせず、言いたいことはバシバシ言うタイプ。典型的なお嬢様とでも言うのでしょうか。


「三人の中で一番情熱的なのって実は、兄橘姫かもしれませんね。タケルのことをずっと待っていられるというのも情熱あってこそ、のものですから。言ってしまえば、浮気しても自分のところに帰ってくるという自信もあるし。やっぱりそれってワカタケルという子供を授かっているところが大きいんでしょうね。今ふうに言うならいわゆる勝ち組ってところでしょうかね」

 このコメントは意外でした。そもそも役ではそこまで表現する場面がないのですが、明石の浜の場面からもわかるように、いざとなったら強い女性です。それこそ、他を押しのける圧倒的な力(愛情)があります。冷静さを持つ反面、情熱も併せ持っている二面的な女性なのでしょう。

 私は、まだ幼いワカタケルの手を引いて亡き夫の墓参りをする兄姫は、おだやかすぎる表情で、すべてをこの子に託すかわりに自分の幸せはなげうってしまったというような一種の諦観なのか、物足りなささえ感じる雰囲気に寂しさを感じましたが、そういう見方もあるのかなと。ただ遺された者にとっては寂しさはたえずつきまとうのでしょう。
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by wagakkiya | 2005-05-23 14:47 | 歌舞伎(9)


スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』~市川笑也(2)

 スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』では、ほとんどの役者さんが二役を演じています。場面によって役が変わるのがおもしろみでもあります。

 この市川笑也も例外ではなく、第三幕では、尾張国造(おわりのくにのみやつこ)の娘・みやず姫を演じていたかと思うと、ヤマトタケルの死後、子供のワカタケルを連れて、兄橘姫(えたちばなひめ;通称 えひめ)として登場します。

 おもしろいのは、このみやず姫も、尾張国造が政略結婚を望んだがために、ヤマトタケルの“3番目”の妻にさせられてしまうところです。
 1番目は、同じく市川笑也演ずる「兄橘姫」。
 2番目は、伊勢に送られた叔母・倭姫(やまとひめ;市川門ノ助)に仕えていた「弟橘姫」(おとたちばなひめ;通称 おとひめ)で、弟姫(市川春猿)とヤマトタケル(段治郎)とはいちばん愛し合った仲として描かれていますが、駿河の国の走水で、海の神の怒りを鎮めるため、自ら海に飛び込んで犠牲となります。
 そして3番目がこのみやず姫で、ヤマトタケルは、またまた、都へ帰る途中に伊吹山の鬼神を倒してこいとの父の命を受け旅立つのですが、熊襲・蝦夷とふたつの大国を平定した自信と慢心からか、叔母・倭姫より授かった伊勢の神宝「天叢雲剣」(あめのむらくものつるぎ=草薙剣)をみやず姫に預けていってしまうのです。そして、この慢心が徒となって、ヤマトタケルの運命を変えてしまいます。

 さて、市川笑也としては、同じ芝居の中で役柄の違うふたりの女性を演じながら、そのいずれもが、自らの意志ではないとはいえヤマトタケルと結婚するという複雑な役回りです。
 兄姫は、静かに愛情を心の内に秘めてはいるが、いざとなると感情を大きく表現する古風な大和撫子タイプなのに対し、みやず姫の場合は、自由奔放で、物言いも大っぴらな天真さがあります。現代の女性像に近いはきはきと明るいタイプです。

 もちろん私がこのように感じて解釈できたと言うことが、笑也の役の表現が的確だったと言うことにつながるのでしょう。
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by wagakkiya | 2005-05-22 23:57 | 歌舞伎(9)


スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』~市川笑也




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市川笑也(いちかわえみや):澤潟屋(おもだかや)

 私の好きな役者さんです。
 澤潟屋の女形として一線で活躍しておられ、ファンも多く拍手も大きかったですね。

 今回の役は、ヤマトタケル(幼名:小碓命(おうすのみこと))の双子の実兄・大碓命(おおうすのみこと)の妻・兄橘姫とみやづ姫の二役でした。

 妻とは言いながら、大碓命(市川段治郎;小碓命と二役)は兄の謀反を知った弟・小碓命に諫められ、争っているうちに誤って殺されてしまいます。夫(つま)の死に悲しみを募らせ、熊襲(くまそ;現在の九州・筑紫の国)征伐に旅立った小碓命を明石の浜まで追いかけ仇を討とうとしますが、小碓命に実情を問い質し、大碓命の本心を知って改心し、小碓命の無事を祈ります。この明石の場面がひとつの見せ場で、仇討ちを果たそうとする気丈な妻の役にして、真実を知った後には小碓命を思いやるというやさしさもうまく演じています。

 また帝(すめらみこと)の命により、熊襲征伐を遂げ無事に都に戻ったヤマトタケルと結婚させられ、子供をはらみます。ヤマトタケルは、これまた父・帝の残酷な仕打ちにより、東国・蝦夷(えぞ;現在の関東地方、駿河・相模の国など)征伐の任務を受けたので、妻を置いて、吉備の国の従者・タケヒコ(市川右近)とともに、旅立ちます。
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by wagakkiya | 2005-05-21 18:36 | 歌舞伎(9)


猿之助からのメッセージ

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 スーパー歌舞伎と言えば「猿之助」だが、今回からは猿之助の見つめる、猿之助からの贈り物のような舞台である。
 スーパー歌舞伎の伝統を次代に継承する節目なのかもしれない。猿之助の眼差しが浮かぶ……。
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by wagakkiya | 2005-05-20 06:10 | 歌舞伎(9)


スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』

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 素晴らしかったです! 席も前から6列目の中央(キャンセルが出たよう)で、目の前で堪能しました。

 段治郎のヤマトタケルも男らしくて、従者タケヒコの右近もハマり役でした。笑也ひいきの私としても満足!
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by wagakkiya | 2005-05-19 23:23 | 歌舞伎(9)


スーパー歌舞伎~大阪松竹座

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 これから、市川段治郎(ヤマトタケル)、市川右近(タケヒコ)ダブルキャスト主演のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』を観てきます。

 東京公演を逃したので、大阪ミナミ(道頓堀)の松竹座での上演です。
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by wagakkiya | 2005-05-19 14:46 | 歌舞伎(9)


歌舞伎~女形


 この前、NHKの芸術劇場で勘三郎襲名・三月興行大歌舞伎の“バカ殿”「一條大蔵譚」(いちじょうおおくらものがたり)をやっていた。
 襲名披露でこんなおマヌケな芝居をやっていていいのかと不安になってしまったが、おもしろかった。志村けんの「バカ殿」の原点はこんなところにあったのかと深く頷いたものだ。
 自由気ままでキテレツな行動を取る殿(=一條大蔵)の周りを二、三十人の腰元たちが付き添っていたが、あれがみんな男だと思うと、やや鳥肌が立った。

 そんななか「お京」役で、ひときわ目立つ女形が出ていた。途中から見出したので役者の名前も分からず、ただ家族で「うまいねえ」と言いながら見ていた。正体は、坂東玉三郎だった。
 私としては、女形は(市川)笑也が好きだが、それを上回る所作で、きれいだった。さすが、玉三郎、役者が違う。
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by wagakkiya | 2005-04-29 23:58 | 歌舞伎(9)


歌舞伎座の建て替えを検討

 東京・銀座の歌舞伎座が老朽化のため建て替えを検討とのこと。
勘九郎改め 勘三郎襲名で湧いている歌舞伎界だが、こういう現実もある。
 箱の大きさは、これ以上大きくなると、ますますオペラグラスが手放せないし、声や音が聞き取りにくくなるので、なんとか今の奥行き程度にしていただきたいものだ。
 役者の声や、簾内(みすうち)をはじめ三味線や鳴物の音がどれだけ臨場感を伴って、(とりわけ3階席の)観客に伝わるかという音響的な問題もひとつあるだろう。

 今の建築も鉄筋コンクリート造で、木造の芝居小屋とは異なるが、それでも雰囲気と造形美はいいのだから、踏襲してほしいものだ。やはり伝統は受け継いでいくべきものであるから。

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建て替えが検討されている歌舞伎座
老朽化が進み、建て替えが検討されている「歌舞伎座」。歌舞伎座は、国内歌舞伎興行の中心施設。現在の建物は1950年末に完成。国の有形文化財にも登録されている(21日夜、東京都中央区)(時事通信社)21時33分更新
(ソース)ヤフー写真ニュース(時事通信)
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by wagakkiya | 2005-04-25 00:46 | 歌舞伎(9)

    

和楽器屋の職人仕事と邦楽・伝統芸能の魅力をわかりやすく熱く語ります!
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