和楽器ことはじめ


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三味線~絹糸(その2)

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丸三製「壽糸」(ことぶきいと)
12-3:5本入で700円。

ちなみに「12」は糸の重さ(匁)、「3」は三の糸という意味。

楽器屋では「長唄の三の糸をください」でじゅうぶん通じるけどね♪
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by wagakkiya | 2005-05-12 11:29 | 楽器&道具事典(11)


告知!初夏のコンサート~藤原道山を迎えて

 去年に続いて、2回目となる米子での池上眞吾(箏・三絃)のコンサート。
 今年は、地元・境港在住で、沢井箏曲院師範の足立由美子(箏・十七絃)に加え、若手尺八演奏家の牽引的存在・藤原道山を加えた三曲合奏が実現!

 と き : 2005年5月14日(土)18:30開演
 ところ : 米子コンベンションセンター小ホール
 入場料 : 2,500円
 曲 目 : 鈴虫(宮城道雄 作曲)
        尾上の松(宮城道雄 手付)
        銀河(沢井忠夫 作曲)
        燃え尽きるまでの形(池上眞吾 作曲)
        にほんのうた(池上眞吾 作曲)ほか

 主 催 : 初夏のコンサート実行委員会
 問合わせ: 0854-44-9463(足立)

 売切間近!
 古曲から、宮城曲、現代曲まで、幅広く楽しめる本格的なコンサート。全国の大学の中でも邦楽活動の盛んな鳥取大学邦楽友の会および島根大学邦楽部が後援。

   ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~
 昨年印象に残った曲は、姫路城をテーマに池上眞吾さんの委嘱曲「白鷺翔りて(かけりて)」が最もよかった。中空に舞い上がる浮遊感、飛翔感が表現された曲で、池上眞吾の最近作の中でもメロディが際立っていた。
 そう、もはや『五臓六腑』や『カレーライス』といった、むつのを時代の奇をてらったポストモダン的(?)色づけではなく、ネオ・モダンのニュートラルな表現で、鮮烈だった。あ、脱皮したな!みたいな。
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by wagakkiya | 2005-05-11 23:46 | コンサート感想(8)


三味線~絹糸

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 上から太い順に一の糸、二の糸、三の糸。○番線という言い方もあります。
私が使っているのは丸三製壽糸の15-1、13-2、12-3の絹糸です。

長唄ではテトロンの糸は、はじいた時の音が強すぎる感じがします。
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by wagakkiya | 2005-05-10 21:08 | 楽器&道具事典(11)


京都春宵コンサート


 NHKで5/8日曜深夜に「京都春宵コンサート」というのをやっていた。
 テレビで途中から見た(聴いた)ので、全体はわからないが、よかった。

 シンガーソングライター小谷美紗子さんのピアノの弾き語りと、中国古箏の伍芳(ウー・ファン)さん。

 会場である三条の新風館は、よくパティオでコンサートをやっているらしいが、キャスティングもよく、いい雰囲気のコンサートに感じた。プロデューサーがいいんだろうな。

 小谷美紗子(おだにみさこ)さんは、せつなくも強くたくましく生きようとする女の子のメッセージを持った歌を歌っていた。「嘆きの雪」「儚い紫陽花」の2曲が心に沁みた。「(私を振ったあなたは)流れ着いても空き缶のように“海にも嫌われるから”」というニュアンスの歌詞は、男にとっては、グサッと痛い。

 古箏の伍芳さんは、日本人より上品な言葉を使う、中国古箏の第一人者。流れるような指の運びと、やわらかいタッチで、21絃を弾きこなしていた。
 21絃の古箏は、日本の20絃より糸が細く、やわらかそうなので、高音で駆けるような明るい音が出しやすいのだろう。爪を当てるというよりも、指でなぞるような感じ。実際、古箏の義爪は、日本の箏爪より短めの爪をつけているようで、余計につま弾きの感じになるのだろう。
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  ~   ~   ~   ~   ~   ~   ~

 コンサートの最後は、出演者のみんなでセッション。ガラ・コンサートでは、こういう大合奏が楽しみのひとつでもある。「あの素晴らしい愛をもう一度」をハープや古箏、チェロ、ギターなどの奏者が並んで弾き歌いしていた。フィナーレには、とてもうれしい演出だよね。
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by wagakkiya | 2005-05-09 03:16 | コンサート感想(8)


三味線~楽譜の種類(1)

 三味線(三絃)の楽譜には、現在おもに3種類のものがあります。

(1)文化譜(長唄・小唄・端唄・民謡など) 横書き

(2)研精会譜(長唄) 縦書き

(3)地唄譜(地唄・三曲) 縦書き

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 文化譜は、三本の糸にわけて(三線譜)、それぞれの糸について、0(開放絃)から20までの勘所(かんどころ)が書いてあるものです。0と10が1オクターブとなります。3と4の間に#、9と10の間に♭を加え十二律とします。
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(文化譜:端唄「秋の夜」より)

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 研精会譜は、1~7(ピアノの白鍵に相当)とその間に#や♭(同じく黒鍵)で十二律音階を表します。一般的に、一の糸の開放絃を「・7」で示し、糸の別に関係なく順番に音を並べたものです。本調子の開放絃は、一の糸から順に「・7」「3」「7」となります。研精会譜は調子が変わると、勘所の数字が移動します。
 オクターブの違いは数字の左右に「・」をつけて表します。「・7」など左・は1オクターブ下、「7・」など右・は1オクターブ上となります。「3・・」は2オクターブ上です。 

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(研精会譜:長唄「吾妻八景」より)

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 地唄の譜は、縦書きで、一の糸、二の糸、三の糸の音をそれぞれ、違う数字(記号)表記で表します。一の糸は、漢数字の左横に「イ」をつけます。二の糸は漢数字のみ、三の糸はローマ数字です。数字は開放絃を1(イ一または一)として、1~10と#4・#8を含めた数字で十二律を表します。1オクターブ上の音は、研精会譜と同じように数字の右側に「・」をつけます。

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(地唄譜:宮城道雄小曲集「いはまとぢし」(岩間閉ぢし)より)
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by wagakkiya | 2005-05-08 23:54 | 楽器&道具事典(11)


三味線~バチ皮の位置



 バチ皮を貼る位置は、三味線のジャンルによって異なります。
 おもに、長唄(ながうた)、地唄(じうた)、民謡、津軽などです。細棹から中棹くらいまでは半円のバチ皮、津軽と民謡の一部(義太夫もかな?)は、長方形のバチ皮を貼ります。
 バチ皮は棹の中央線より、三の糸側にずらして貼ります。撥の当たる方向を考えれば当然ですよね。

 バチ皮を貼るときの注意は、中に空気が入らないように、定規などをつかって、糊と空気を外に押し出すことです。
 私が習った方法は、いちばん手にフィットする分度器(小学校で使ったものです)でまず中の余計な糊を掻き出すものです。

 掻き出した糊は、皮の表面がツルツルしているので、指でなぞれば、あとからまとめて取れます。しつこくて取れない糊は、手拭いに唾を少し付けて、こすり取ります。

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  (これは私の、仕事用の記録ノートです)
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by wagakkiya | 2005-05-07 23:55 | 職人仕事(13)


19世紀クラシックの名曲






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「トリオ・アコード」

白井  圭 Shirai Kei(ヴァイオリン)

門脇 大樹 Kadowaki Hiroki(チェロ)

津田 裕也 Tsuda Yuya(ピアノ)








 西洋の管弦楽は16世紀~21世紀まで、なぜか“クラシック”と呼ばれる。もはや音楽のジャンル用語でしかないと思う。

 きょうは芸大の卒業生3人による若手のピアノ三重奏「トリオ・アコード」の演奏を聴いてきた。
 18世紀ハイドン(1732-1809)の39番ト長調、19世紀のブラームス(1833-1897)の第1番ロ長調、20世紀前半のラヴェル(1875-1937)のイ短調と時代の異なる3つのピアノ三重奏曲。ブラームスは名曲にして難曲だというのがあらためてわかった。特に、曲、演奏ともラヴェルがよかった。

 さて、本来の「古典」という意味で、長唄の“クラシック”をみてみると、「松の緑」(杵屋六翁作曲)が1830年代(天保年間)、「秋色種」(杵屋六左衛門作曲)が1845年(弘化2年)の作曲である。ちょうど19世紀中盤、ハイドンとブラームスの間なのである。そう考えると、数は少ないが、今なお残って頻繁に弾かれている曲は、名曲中の名曲ということになろう。
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by wagakkiya | 2005-05-06 23:55 | コンサート感想(8)


色種~虫の合方聴き比べ


 いま、いろんなCDで「秋色種」、とくに「虫の合方」を聴き比べている。静かな部屋で耳を澄まして聴くと、サワリや余韻をはじめ、棹を引き擦る音や打つ音、それに合間のかけ声などがあって実に興味深い。
 それぞれに聴かせどころがあり。どれがいいか甲乙付けがたいところだが、いまのところおすすめは下記のCD。

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長唄全集(十三)五郎時致/蓬莢
芳村伊十郎(七代目) 長唄全集(13)五郎時致・蓬莱・秋色種/ コロムビア
(唄)芳村伊十郎 松島庄三郎
(三味線)山田抄太郎 上調子(推定):杵屋五三助
(笛)住田又兵衛
(小鼓)望月吉三郎 望月長左久
(大皷)望月左吉
(太鼓)堅田喜三久
(鳴物)望月太意之助 望月吉三久 望月吉二郎
(狂言方)竹柴宗輔
スコア選択: ★★★★★

上調子が寸分の乱れなくついてくるところは、全盛期の五三助か。主張しすぎず、それでいて、かけひきも素晴らしい。
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長唄
今藤長之 杵屋禄三 杵屋勝国 芳村伊十七 米川敏子 中川善雄 今藤尚之 竪田喜三久 望月長樹 望月太喜雄 / コロムビアミュージックエンタテインメント
スコア選択: ★★★★

 新しい録音でややエコーが効きすぎだが、今藤長之の艶っぽい声に合わせ三味線も華やか。松の緑、秋の色種、岸の柳、吾妻八景の4曲を収録。三味線は4曲とも芳村伊十七、杵屋勝国のコンビ。

 特に「岸の柳」は独特で、ゆったり聴かせていて、後半、三下りから鼓がテンポを作り、力の入っためくるめく展開を見せる。

 「色種」の琴の手事の合方では、米川敏子の琴が入り、まさに「みだれ」の雰囲気。

 「八景」の砧の合方は「テツン」の入り方からお見事!でおすすめ。

日本コロムビア COCF-9791〔1992年録音〕

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長唄三味線
杵屋五三郎 杉浦弘和 杵屋五三寿郎 萩岡松韻 福原百之助 堅田喜三久 / コロムビアミュージックエンタテインメント
スコア選択: ★★★

合方集として編曲された逸品なのですが、「秋色種」の虫の合方が入っていないのが残念。

なぜ、虫の合方が飛ばされているのかは本当に信じられないが、まったく不明。前弾から、二上りに飛び、琴の合方へと編曲されている。
解説には「虫の合方」とあるのに、オカシイ!

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コロムビア邦楽 長唄
芳村伊十郎 宮田哲男 杵屋五三郎 山田抄太郎 福原百之助 今藤長之 望月太意之助 望月吉三久 望月吉三郎 杵屋弥三郎 / コロムビアミュージックエンタテインメント
スコア選択: ★★★★★

他の盤と録音は重なるが、申し分ない録音。

 松の緑、都鳥、蓬莱、秋色種の4曲。三味線(松の緑、色種)は、山田抄太郎と杵屋五三助のゴールデンコンビ。全曲にわたって聴かせどころたっぷりの一枚。

(注)芳村伊十郎長唄全集(13)と同じ録音。

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i-podからMDにダビングしてもらったので、音源は不明だが、
「秋の色種」
(唄)宮田哲男 (三味線)杵屋五三郎(もうひとり上調子は不明)もいい。
スコア選択: ★★★★★

 これは小さな部屋で、サシで録音しているっぽい。
五三郎氏の掛け声が控え目に入っているし、いかにも力が抜けて、軽やかにしっとりと弾いておられるので、うらやましい。
 ・・・・・・今はこの弾き方をマネしているところ。
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by wagakkiya | 2005-05-05 23:27 | CDレビュー(7)


長唄唄方~芳村伊十郎と東音宮田哲男

 ただいま問題が発生。問題が発生というと、少々大げさだが、事実なので・・・・・・。
言ってみれば、文明の利器による弊害(また大げさだな・・・)。

 伊十郎と組む三味線方は演奏がいいと思い、コロムビアから出ている「七代目 芳村伊十郎長唄全集」を買い続けている。それぞれに名演だし、伊十郎の声は張りとツヤがあってきれいだ。独特な唄い方で当時の長唄界に新風を吹き込んだ名調子。「伊十郎節」と言われるだけのことはある。また、こういう名演がきれいな録音のまま残っていて、手近に聴けるというのも実にありがたい。


 話は変わって、きょう、五司郎先生にダビングしていただいた、東音 宮田哲男(唄)と杵屋五三郎の「秋色種」をじっくり聴いていた。

 ところが、唄が全然違うじゃない! で、よくよく譜面を見ると、宮田さんのほうが忠実なのである。つまり、こちらのほうが音程が合っている訳だ。しかし、どうも違和感を感じてしまう。最初に聴いた曲の印象というのは、なかなか拭えないもので、それが名演であればあるほど、それを基準にしてしまう。
 最近は、車の運転をしながらでも、長唄のCDを聴いている。いや聴いているというよりは、つい唄っている(窓は閉めてるけどね)。三味線を聴くつもりが、ついつい合わせて唄ってしまっているのだ。そして伊十郎とハモって悦に入っている自分がいる(笑)

 危ない危ない。このままでは、伊十郎の唄い方をマスターしかねない勢いだ(恐れ多いか、それは・・・・・・)。
 で、基本的な唄い方に戻そうと、今度は宮田さんの口まねをしようとしている。これがまた難しい。そこはそんなに高音を出すのとか、三味線との「間」など、大きく違う箇所がたくさんある。結局は先生に教わり、節回しなど矯正されることになるのだが、車の中ではついついお気に入りのCDをかけるものだから、その積み重ねって、稽古より回数が多い訳で、そう考えると、ちょっとおそろしい・・・・・・。
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by wagakkiya | 2005-05-04 02:24 | 古典芸能音楽(2)


三味線~駒の糸道(その2)

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これが糸道です。
分かりづらいかもしれませんが、舎利駒の上に三つ窪みがあります。
駒の裏にはマジックで「3.2」と三分二厘の高さを書いています。二厘の違いはなんとか判りますが、一厘はわずかなものです。
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by wagakkiya | 2005-05-03 01:27 | 職人仕事(13)

    

和楽器屋の職人仕事と邦楽・伝統芸能の魅力をわかりやすく熱く語ります!
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