和楽器ことはじめ


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箏爪の接着には…

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箏爪は餅糊(もちのり)またはボンドで接着しますが、養生するときに、写真のようなミニ・クランプで押さえると早く接着でき楽です。

クランプとは強力な洗濯ばさみのことで、ホームセンターなどで売っています。
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by wagakkiya | 2005-06-29 11:04 | 職人仕事(13)


通し稽古

 最近は、『秋色種』を通し稽古。元々(プロが弾いて)20分ある曲。

 これを私が弾くと、25分以上かかる。途中で止まるから。

 最初は、いいペースで行ってても、決まってあるところで手が止まる。つまり苦手なところで、である。いまの課題は、これを克服すること。しかしなかなか難題で、手が急に速くなるところや、高いツボから低いツボに移るところなど、かなり手強い。

 次のお稽古まで約2週間。毎週ないというのが救いではあるが、そのぶん仕上げていかないといけないので苦しいことに代わりはない。
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by wagakkiya | 2005-06-25 23:39 | 三味線お稽古(31)


歌詞~秋色種

『秋色種』(あきのいろくさ)

<本調子>・7 3 7 (B E B)
(前弾)

秋草の東(あづま)の野辺の忍ぶ草 偲ぶ昔や いにしえぶりに
住みつく里は夏苧(なつお)ひく 麻布の山の谷の戸に
朝夕向こう 月雪の 春告げ鳥の 跡分けて 
なまめく 萩が花ずりの 衣雁がね(ころもかりがね)
声を帆に上げて下ろして玉すだれ
端居(はしい)の軒の庭まがき うけら紫 葛尾花
共寝(ともね)の夜半(よわ)に荻の葉の 風は吹くとも露をだに
末路(すえじ)と契る女郎花(おみなえし)
その暁の手枕(たまくら)に 松虫の音ぞ

(虫の音の合方)

楽しき 変態 繽紛(ひんぷん)たり 
神(しん)なり また神なり神声(しんせい) 婉転(えんてん)す

(大薩摩 本手押重;おおざつま ほんておしがさね)

<二上り>・7 #4 7 (B F# B)
夢は巫山(ふざん)の雲の曲 雲の曙 
雨の夜にうつすや 袖の蘭奢待(らんじゃたい)
止めつうつしつ 睦言(むつごと)も いつかしじまの かねてより
言葉の真砂(まさご) 敷島の
道の行く手の友車(ともぐるま) 来ると明くとに通うらん
峰の松風 岩越す波に すががく琴のつま調べ

(琴手事の合方;ことてごとのあいかた)

<三下り>・7 3 6 (C# F# B)
うつし心に 花の春 月は秋かも 時鳥(ほととぎす) 雪に消えせぬ
楽しみは尽きせじ尽きぬ 千代八千代
常磐堅磐(ときわかきは)の松の色
いく十返り(とかえり)の花に謳わん
                         (演奏約20分)
※三下りの「月は秋かも」を「月の秋風」と唄う場合あり
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by wagakkiya | 2005-06-24 22:10 | 古典芸能音楽(2)


三味線~子持綾杉

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 これが、(先日掲載したリンドウ付きの)津軽胴の内側拡大写真です。子持綾杉になっています。

 一段ずつ鑿(のみ)を当てて削っていきます。

美しい模様ですよね。
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by wagakkiya | 2005-06-21 08:23 | 職人仕事(13)


三下り

 「秋色種」(あきのいろくさ)のお稽古が、三下り(さんさがり)に入った。

 頭が切り替わらない・・・orz

 二上りはすぐに切り替わったのに、三下りはどうもいまいちである。

 本調子から三下りになっただけ、つまりシンプルに三の糸が一音下がったと考えればいいのに、理屈で考えるとダメである。本調子を二上りにしてから、一の糸を上げて、いわば「仮想・三下り」にしているので、一も二も変わっている錯覚を持ってしまっている。それがよけいに思考を惑わすみたいだ。

 解決策はもちろん、“習う(=頭で考える)より(音に)慣れろ”である。
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by wagakkiya | 2005-06-21 01:14 | 三味線お稽古(31)


三味線~樫の棹

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 先生が稽古用にお使いの三味線は、花梨にしては白っぽく、いかにも年季が入っていたので、「(棹の)木は何ですか?」と訊いたら、「樫」(かし)とのことだった。

 そう言えば、昔は樫の三味線もあったと聞いたことがある。

 三味線の棹は、堅いものがいいとされる。また目が詰まったものがいい。それは木が狂わないから。樫も堅い木だし(木偏に堅いだから、まさにそうですよね)、国産材である。おそらく白樫(しらかし)ですね。

 花梨(かりん)より紅木(こうき)がいいのもそのため。決して色ばかりではない。しかし、この二つはいずれも東南アジアなどの外材である。

 右に並んでいるのは長唄の紅木の三味線。糸巻も樫についているのが黒檀で、紅木のほうは象牙である。

   (追記)樫の三味線は、小唄が多いと父が言っていた。
        先生もお弟子さんにもらったものだとおっしゃっ
        ていたので、その可能性は高い。

        ただ樫は、三味線の棹にしては軟らかいのだ
        そうだ。漢字に惑わされてはいけない(反省)
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by wagakkiya | 2005-06-20 23:58 | 楽器&道具事典(11)


三味線~綾杉の胴

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 いい三味線の胴の内側は、綾杉(あやすぎ)と呼ばれるギザギザの彫り方がしてあり、反響効果が増す構造になっています。
 箏の甲の内側もそうですが、やはり音がよく響くようにこの細工が施してあります。

 綾杉のなかでも2種類あり、ギザギザの山が一重のものをたんに「綾杉」と呼び、寄り添った二重になっているものを「子持綾杉」(こもちあやすぎ)と呼びます。当然、子持綾杉のほうが細工が細かいので、より高い三味線に使われていることが多く、音の反響もそれだけ増えるということになります。

 よくコンサートホールでも、音が拡散し残響が長くなるように、ギザギザの形になっていますが、要はこれと同じことです。昔の人は少しでもよく響くよう、音響測定などがなかった時代でも職人の勘と感覚で、こんな見事な技術を会得していたんですね。


(ちなみに、この胴は、津軽の胴なので丸穴に「リンドウ」という金具が付いています。他の三味線には、この金具はありません)
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by wagakkiya | 2005-06-15 23:57 | 職人仕事(13)


作曲家・武中淳彦

 先日のクーベリック・トリオのコンサートで、高知在住の作曲家で武中淳彦(たけなかあつひこ)の作品が2曲発表された。

 いずれもピアノ三重奏曲(ピアノ+ウ゛ァイオリン+チェロ)で、ひとつは『蒼のソナチネ』という幻想的な自然を表現したような曲で、もうひとつはアンコールに、ピアノトリオ版で“世界初演”となる『ニホンカモシカのダンス』というカモシカが飛び跳ねて戯れているようなリズミカルでユニークな曲だった。

 武中さんは箏+十七絃+ウ゛ィオラによる三重奏も作曲されているということもあり、意気投合して深夜まで語り合い再会を約した。

彼の音楽は情景が見えてくるものが多い。
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by wagakkiya | 2005-06-14 00:19 | コンサート感想(8)


三味線~長唄と津軽の胴

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三味線は、長唄や小唄の細棹、地唄や一部の民謡の中棹、義太夫や津軽の太棹と、棹の太さで分類しますが、胴の大きさにも違いがあります。長唄を基準に中棹は一分五厘~二分大、津軽になると五分大と大きくなります。
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by wagakkiya | 2005-06-12 23:51 | 楽器&道具事典(11)


スーパー歌舞伎~ヤマトタケルの衣装

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    (5月にヤマトタケルを上演した大阪・松竹座の夜景です)


主役ヤマトタケルの衣装の多くは光沢のある白地に金の刺繍で雲、それも“出づる雲”が描かれていた。

作者・梅原猛の意図か、演出家のアイデアか、いずれにしろ「出雲」が想起され、朝廷vs出雲の戦いのメタファとも言える。
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by wagakkiya | 2005-06-08 22:05 | 歌舞伎(9)

    

和楽器屋の職人仕事と邦楽・伝統芸能の魅力をわかりやすく熱く語ります!
by wagakkiya
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