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和楽器ことはじめ


三味線~樫の棹

三味線~樫の棹_d0001411_23583674.jpg

 先生が稽古用にお使いの三味線は、花梨にしては白っぽく、いかにも年季が入っていたので、「(棹の)木は何ですか?」と訊いたら、「樫」(かし)とのことだった。

 そう言えば、昔は樫の三味線もあったと聞いたことがある。

 三味線の棹は、堅いものがいいとされる。また目が詰まったものがいい。それは木が狂わないから。樫も堅い木だし(木偏に堅いだから、まさにそうですよね)、国産材である。おそらく白樫(しらかし)ですね。

 花梨(かりん)より紅木(こうき)がいいのもそのため。決して色ばかりではない。しかし、この二つはいずれも東南アジアなどの外材である。

 右に並んでいるのは長唄の紅木の三味線。糸巻も樫についているのが黒檀で、紅木のほうは象牙である。

   (追記)樫の三味線は、小唄が多いと父が言っていた。
        先生もお弟子さんにもらったものだとおっしゃっ
        ていたので、その可能性は高い。

        ただ樫は、三味線の棹にしては軟らかいのだ
        そうだ。漢字に惑わされてはいけない(反省)
by wagakkiya | 2005-06-20 23:58 | 楽器&道具事典(11)

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和楽器屋の職人仕事と邦楽・伝統芸能の魅力をわかりやすく熱く語ります!
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