バチ皮を貼る位置は、三味線のジャンルによって異なります。
おもに、長唄(ながうた)、地唄(じうた)、民謡、津軽などです。細棹から中棹くらいまでは半円のバチ皮、津軽と民謡の一部(義太夫もかな?)は、長方形のバチ皮を貼ります。
バチ皮は棹の中央線より、三の糸側にずらして貼ります。撥の当たる方向を考えれば当然ですよね。
バチ皮を貼るときの注意は、中に空気が入らないように、定規などをつかって、糊と空気を外に押し出すことです。
私が習った方法は、いちばん手にフィットする分度器(小学校で使ったものです)でまず中の余計な糊を掻き出すものです。
掻き出した糊は、皮の表面がツルツルしているので、指でなぞれば、あとからまとめて取れます。しつこくて取れない糊は、手拭いに唾を少し付けて、こすり取ります。
(これは私の、仕事用の記録ノートです)